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家を守るために知っておきたいシロアリと床下のサイン

date_range2025-5-26

こんにちは。

神戸市須磨区でお客様の暮らしを守るリフォーム専門会社をしていますライフデザインの中島です。

今日はタイトルに少しぎょぎょっとしてしまいますがが、先日あった現場(神戸市)からの実録「シロアリ被害」についてお伝えしたいと思います。

被害のサインや、対応策についても書きましたので、チェックして下さいね。


はじまりは、水漏れでした。


「床のバルブ周辺から水が漏れている」との報告で現場に急行したのが、すべてのはじまりでした。

修理によって水漏れは一旦止まりましたが、その時点ですでに、床は便器を触ると揺れるほど腐っている状態。

問題の根は、もっと深いところにありました。


床をめくって見えた“住宅の深層”

修理のために床をめくると、まずはクッションフロアの下にあるベニヤがボロボロ。

さらにその下からは古いタイルが直接コンパネ(構造用合板)に貼り付けられており、ハンマーで叩くだけで崩れていく劣化状態。

ここまででわかるのは、水漏れが長期間見過ごされていた可能性があること、そして既存の施工が適切でなかった可能性です。



しかし、これだけでは終わりませんでした。

衝撃の光景

──そこにあったのは“シロアリの道”



ベニヤをさらに剥がすと、現れたのは無数のシロアリの巣と蟻道(ぎどう)です。

床材の中に密集して形成された通り道には、大量のシロアリがうごめき、木材はほとんど原型を留めていませんでした。

私たちプロでも、これだけ露骨な被害に出会うことは稀です。


シロアリは湿気と暗所を好むため、水漏れと床下の密閉空間はまさに“理想の環境”。


しかも床下にタイルが直貼りされていたため、湿気が逃げ場を失い、腐食とシロアリ被害が重層的に進行していたのです。



プロが警鐘⸻床の腐食とシロアリ被害の見逃しやすいサイン

● 便器がグラグラする

→ 構造材が腐っている、またはシロアリに喰われている可能性。


● 床材がふかふかしている/異音がする

→ 見た目は綺麗でも内部が崩れている危険性。


● 異常な湿気やカビ臭

→ 水漏れ、結露、そしてシロアリの活動環境が整っているサイン。




再発防止のために──私たちが推奨する対応策

  1.           専門業者による床下点検(年1回以上)

 → シロアリは表に出ないため、プロの目と道具での点検が必須です。


  2.           防蟻処理と構造補強のセット対応

 → 駆除だけでなく、「もう侵入できない家づくり」が重要。


3.           水まわりの定期点検と換気強化

 → 特にトイレ・風呂・キッチンは被害多発エリアです。


  4.           床材の正しい施工と素材の見直し

 → 古いタイル直貼りなどは、現代の基準では非推奨です。




最後に──見えない場所こそ、住宅の命綱

住宅の健康は「目に見えないところ」で決まります。


見た目がきれいでも、床下でシロアリが巣を作っていたら


──それは、静かに進む“構造崩壊”の始まりです。

今回のケースはその象徴でした。


便器の交換という一見簡単な工事が、家全体の命運を左右する大修繕につながる可能性を秘めていたのです。


家の寿命を縮める最大の敵は、”無関心”です。


“なんとなくおかしい”と感じたら、迷わず点検を。




プロの目が、あなたの家を守ります。




今日はシロアリ被害についてお届けしました。


また、住宅リフォームに関すること、お伝えしていきますね!



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