断熱性能の話が続いたので、今回は少し目で楽しめる回です。
リノベーションというと、「壁紙を変える」「キッチンを新しくする」。
そんなイメージもありますが、北須磨団地Aでは、暮らし方に合わせて間取りも見直しました。
広さそのものを増やしたわけではありません。
でも、壁の向き。収納の場所。部屋の使い方。キッチンとのつながり。そこを少し変えるだけで、家の使いやすさは大きく変わります。
今回はBefore/Afterの間取りを見ながら、「どこを変えたのか」、そして「なぜ、そう変えたのか」をご紹介します。
目次
まずはBefore→Afterを見比べてみます

間取りを見比べると、部屋の数を大きく変えたというより、今ある広さをどう使うかを考え直しているのがポイントです。
今回とくに変えたのは、次の部分です。
| 場所 | Before | After |
| 洋室1 | 和室 | 畳の小上がり+収納 |
| 洋室2まわり | 壁で区切る間取り | 壁を斜めにして広がりを演出 |
| 出窓下 | 空いているスペース | 引き出し収納 |
| サンルーム | サンルーム | デスクワークコーナー |
| キッチン | 独立感のある配置 | カウンターキッチン |
| キッチン横 | 和室 | 収納スペース |
どれも、「大改造!」というより、暮らしやすくするための小さな工夫です。
洋室1は「和室に戻す」のではなく、小上がりに
洋室1には、畳の小上がりをつくりました。
ただ畳を敷くだけではありません。
少し高さをつけることで、「ちょっと腰かける」「ごろんと横になる」「来客時に使う」「下を収納として使う」といった使い方ができます。
「和室がほしい」ではなく、和室の良いところだけを残す。そんな考え方です。

洋室2の壁は、あえて「斜め」に
リノベーション前は、
和室や建具で空間が細かく区切られていました。
そこで今回は、
洋室2とリビングの間の壁を
まっすぐではなく、あえて斜めにしています。
広さそのものは変えられなくても、
視線の抜け方は変えることができます。
斜めの壁にすることで、
リビング側へ視線が広がり、
空間をゆったり感じやすくなりました。
壁を全部なくすのではなく、
部屋としての役割は残す。
でも、圧迫感はできるだけ減らす。
そんなバランスを考えた間取りです。
家は、壁の向きひとつでも見え方が変わります。

「使っていない場所」は収納に変える
出窓の下には、使われていないスペースがありました。
そこで、引き出し収納をつくりました。
大きな収納を増やすのではなく、「ここ、何かに使えないかな?」という場所を見つけて、収納へ変えています。
小上がりの下も同じです。 収納は、たくさんあることより、使う場所の近くにあることも大切です。

サンルームは「仕事ができる場所」に
サンルームは、デスクワークコーナーへ変えました。
今までの部屋の名前に合わせて暮らす必要はありません。
サンルームだった場所でも、今の暮らしに合うなら、パソコン作業、読書、趣味、書き物をする場所に変えられます。
新しく部屋を増やすのではなく、今ある場所の役割を変える。 これもリノベーションのおもしろいところです。

キッチンは「料理する場所」から「つながる場所」へ
キッチンは、カウンターキッチンへ変更しました。
料理をしながら、リビングやダイニングの様子を見たり、家族と話したりしやすい配置です。
キッチンの横には、収納スペースも設けています。
つまり、「見た目がきれいなキッチン」だけではなく、使う・しまう・話すまでを考えたキッチン。 毎日立つ場所だからこそ、小さな使いやすさが効いてきます。

間取りを変える目的は「部屋を増やすこと」ではありません
間取り変更というと、「壁を取る」「部屋を増やす」というイメージがあるかもしれません。
でも今回の北須磨団地Aでは、暮らしの中の小さな不便を減らすことを大切にしました。
座れる場所がほしい。収納がもう少しほしい。リビングを広く感じたい。仕事をする場所がほしい。キッチンから家族の様子を見たい。
そんな希望を、ひとつずつ間取りに反映しています。
広さが同じでも、使い方が変われば、暮らしは変わります。
ここが今回の間取りリノベーションの大きなポイントです。
断熱と間取りを一緒に考える
今回のリノベーションは、間取りだけを変えたわけではありません。
同時に、断熱性能も見直しています。
つまり、暖かくすること。そして、暮らしやすくすること。
この2つを別々に考えていません。
たとえば、空気が動きやすい間取り。細かく仕切りすぎない空間。家の中で居場所を増やす工夫。
こうしたことも、住み心地につながっています。

まとめ
北須磨団地Aの間取り変更では、次のような工夫をしています。
- 洋室1に畳の小上がり
- 小上がり下に収納
- 洋室2の壁を斜めに変更
- 出窓下に引き出し収納
- サンルームをデスクコーナーへ
- カウンターキッチンへ変更
- キッチン横に収納を設置
共通しているのは、「なぜ、そこを変えるのか」を考えていることです。
間取りは、見た目を変えるためだけではありません。
毎日の動きや、小さな不便を変えるためのもの。
北須磨団地Aでは、断熱性能といっしょに、暮らし方そのものも見直しました。
次回は「見学会で見てほしかった5つのポイント」
完成写真だけでは伝わりにくい、「実際に見ると、ここが面白い」という場所をまとめてご紹介します。
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